ReLEx® smile(リレックススマイル)の適用検査から術後の検査まで
適用検査から術後の検査まで
リレックススマイルの流れのページでもご紹介していますが、リレックススマイルによる視力矯正手術を受けて頂く場合、
- 手術を受けて頂くことが出来るか確認する、診察・簡易適応検査
- 手術に向けてのより詳しい精密適応検査および手術前オリエンテーション
- 眼の状態を確認するための検査の後、手術
- 術後の状態を確認するための、手術後定期検査
とすすめていきます。
このページで実例としてご紹介させていただく患者様について
- 40代 男性
- 手術前の裸眼視力:右0.03 左0.04
- 手術後の最終的な裸眼視力:右2.0 左2.0
- 通常はコンタクトレンズを使用
- 以前より宮原眼科へ通院(主にコンタクトレンズ使用での定期検査)
リレックススマイルでの視力矯正手術を受けようと思ったきっかけ
「以前からレーシックなどの視力矯正手術に興味があり、もともと硝子体手術などの高度な眼科手術を実施している宮原眼科でリレックススマイルを開始したとのことで、手術を受けようと思った」
1. 診察・簡易適応検査
リレックススマイルの適応となるかどうかを検討するための検査です。
ご予約いただいたうえでの診察・簡易適応検査となりますので、予めお電話にて予約をお取りください。
電話番号:048-641-6000
(リレックススマイル簡易適応検査の予約とお伝えください)
(所要時間の目安:約1時間)
レフラクトメーターによる屈折値検査
レフラクトメーターによる屈折値検査を行い、
-10.00D以内の近視
-5.00以内の乱視
近視と乱視の度数を足して-10.00D以内
であることを確認しました。
前眼部OCTによる角膜厚測定
前眼部OCTにより、角膜の厚さを測定します。
リレックススマイルを受けて頂くには、角膜の厚さが500μm(0.5mm)程度以上が必要です。
角膜の厚さも問題ありません。
上記の範囲に収まらない、近視が極端に強い方、乱視が極端に強い方は、リレックススマイルを受けて頂くことが出来ません。
このほかに、レーシックなどの視力矯正手術を受けたことのある方や妊娠中・授乳中の方、下記の疾患のある方は受けて頂くことが出来ません。
白内障、重症アトピー、重度ドライアイ、内・外眼部炎症、円錐角膜、糖尿病網膜症、免疫不全疾患
検査の後に、医師の診察を受けて頂きます。
リレックススマイルを受けて頂くにあたり、特に問題が見られませんでした。
手術を受けることについて意思確認をしたうえで、精密適応検査と手術の日程を予約をしていただき、この日は終了です。
2. 精密適応検査・手術前オリエンテーション
簡易適応検査で手術適応となった方は、手術に向けて視力や角膜の状態などについて、より詳しい検査を受けて頂いたうえで、医師の診察を受けて頂きます。
また、手術前後の注意事項や手術当日の流れなどについて詳しく説明します。
(所要時間の目安:約2〜3時間)
この患者様が実際に検査した内容などは、下記の各項目となります。
視力検査:裸眼と矯正
前眼部OCTによる角膜形状解析検査
綿糸法による涙液量検査
パキメーターでの角膜厚検査
医師による診察
前眼部OCTによるこの患者様の角膜の精密解析例
- 視力検査:裸眼と矯正
- 屈折値検査:自覚、他覚及び散瞳下にて測定
- 角膜曲率半径測定
- 眼圧検査
- 細隙灯顕微鏡検査
- 精密眼底検査
- 角膜形状解析検査
- 角膜厚検査
- 角膜内皮測定検査
- 涙液量検査(綿糸法)
- 瞳孔径検査
- 角膜径検査
- その他医師が必要とする検査(眼位検査など必要に応じて)
裸眼と矯正のそれぞれの視力検査、眼圧検査、精密眼底検査、前眼部OCTによる角膜などの目の状態の精密検査、などを行いました。
前眼部OCTは、角膜などの前眼部と言われる部分について精密に測定し、3次元画像による解析を行うことのできる検査装置です。
これにより、角膜のどの部分がどの程度の厚さなのか、などについて詳細に把握することが出来ます。
診察を受けて頂いたあと、リレックススマイル手術を受けて頂く当日までの過ごし方や、使っていただく目薬の説明、当日の服装などで気をつけて頂きたいこと、などの説明を受けて頂きました。
なお、前日まで通常通りの生活をしていただけます。※
ただし、過度な飲酒などは避けて頂きます。
※コンタクトレンズなどを使用されている方は、手術前の一定期間使用を中止していただきます。
3. 手術当日
手術当日はセーターなどの毛羽立つ服などは避けて、楽な服装でお越しください。
(所要時間の目安:約2〜3時間)
手術前に、眼の状態の最終確認をするために、
- 視力検査
- 屈折値検査
を受けて頂きました。
手術着に着替えていただいたあと、手術中の注意事項などについて説明させて頂きます。
その後目薬を差し、手術室へご案内です。
手術室ではまず、手術中の注意事項について改めてスタッフと確認します。
その後手術用ベッドに横になっていただき、眼と眼の周りの消毒などを行います。
いよいよリレックススマイルによる視力矯正手術です。
フェムトセカンドレーザーを角膜に照射することで、「レンチクル」と呼ばれる切片を角膜内に作り、これを取り除くことで角膜の形状が変化し、視力が矯正されます。
フェムトセカンドレーザーの角膜への照射時間は35秒程度、これを含めた片眼の手術時間は通常10分程度です。
この日の手術時間は25分程度でした。
手術後はリカバリールームに移動していただき、目薬をさしていただいたあと30分ほど安静にしていただきます。
手術後はリカバリールームで安静にしていただきます。
翌日までの過ごし方などの説明などを受けて頂き終了です。
お会計して、お気をつけてお帰り下さい。
その後、翌日までの過ごし方や、目薬を差していただくタイミングなどの説明・確認をしてこの日は終了です。
お会計をしてお帰り頂きます。
当日手術後のお車の運転はできません。ご自分でお車を運転してのご来院はお控えください。
手術直後は見えづらさが残る場合があります。
4. 手術後定期検査
手術の翌日は眼の状態を確認するために検査を受けて頂きます。
基本的に、手術翌日、1週間後、1か月後、3か月後、6か月後、12か月後に術後の検査を受けて頂きます。
この患者様の手術翌日の視力は、右目:1.5、左目:0.1でした。
検査の結果も眼の状態には特に気になる部分は見られず、その後順調に視力の改善が見られました。
手術前 | 手術翌日 | 手術後1週間 | 手術後2か月 | |
右目 | 0.03 | 1.5 | 1.2 | 2.0 |
左目 | 0.04 | 0.1 | 1.0 | 2.0 |